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[Atis collection] >> [Recording Report] >> [15センチメートル未満の恋(Interview)]

Interview
(写真左から)
・伏木野円 役
 三宅健太さん
・雪見有一 役
 野島健児さん

Question01 収録を終えてのご感想をお願いします。
三宅さん 「楽しかったです。フリートークでも言わせて頂いたんですが、今回収録している内にすごく作品に愛着がわいてきて…
もちろん最初からなかったわけではないんですけど!実際に演じてみて、だんだん妙な真実味みたいなものを感じたんですね。
ノジケンさんと絡んでやりとりをしているうちに、それぞれのキャラクターがだんだん現実味をおびてきて、すごく不思議な感じでしたね。
自分の演じた伏木野という役は、大柄で朴訥な役で、結構色んなところで演じさせて頂くことの多い役どころではあるんですけど…
純粋な子です、きっと!純粋すぎるから、不器用で芸術のこと以外をうまくやれないというか…
そういうキャラクターを実際に声のお芝居としてやる難しさを今回痛感しましたね。(感情表現を)ある所までいくと感情過多になりすぎるし、
やらなすぎると棒読みというか、フラットになりすぎるし、そういう加減が今回難しくて、その辺は先生と演出の方々、
色んな方にひっぱって頂いて何とかうまくやりとげることができたと思います。でも本当にやってて楽しかったです」
野島さん 「とりあえず終わってすごくホッとしています。今回の作品が『15センチメートル未満の恋』ということで、僕の演じた雪見の体が
15センチ未満になってしまうんですが、そこをどうやって音で表現するんだろうと最初に台本を頂いた時に思って、
どういう風に演技で表現しようとすごく頭をひねって悩んだんですが、音響監督の阿部さんと一緒にディスカッションして
方向性が決まって、あ、こうやればいいんだ、と掴んでからは作品にスッと入り込めました。
そこからは全てができすぎなくらいうまく進んでいって、先ほど三宅さんも言ってましたが、演じていて不思議な愛着がわいて、
このままもっと続けていたい、実際収録の時間はかなり長時間かかったんですけれども、このままずっと演じ続けたいと
思うほど不思議な愛着と充実感とかやりとげた感があって…不思議ですね。
夢の中のシーンもあったりして内容もファンタジックなんですけど、本当に夢の中にいるような気持ちで収録が進んでいきました」

Question02 作品中、印象に残ったシーン・聞いて欲しいシーンなど、このCDの聞き所をお願いします。
三宅さん 「雪見の建築模型を作って、完成して明日納品だという時に、その完成祝いを二人でささやかにやるシーンですね。
最初お互い距離があるところから始まっているんですが、ちっちゃい雪見と伏木野がゼリービーンズを投げあったりして、
“何だよお前ー(笑)”ってやっているのがすごく微笑ましくて。
自分は演じ手側ではあるんですけれども、そんな二人を客観的に見て“あー良かったね”とすごく思いました。
恋愛面においても一気に距離がつまっていく場面でもあるので、印象深いシーンですね。
二人のやりとりが微笑ましいというか…不思議ですね。かたや15センチ未満、こっちは180センチ後半と、
こんなに体の大きさは違うのに(笑)、なんだろう、すごく近い距離感というか…心の距離感の近さみたいなものを感じられて、
そこがすごく印象に残ってます」
野島さん 「色んなシーンが印象に残っているんですけど、本当に最後の最後の方になってしまうんですが、
二人の想いが遂げられるシーンにたどり着く時が、幸せなシーンなんですけど、すっごく切ないんですね。
それは今までの二人の距離とか、二人の体の大きさの違いとか、そこに行き着くまでに色々な苦労があったので、
想いが通じ合って、二人が最後交じり合うシーンでは本当に切ない良いシーンになったと思います」

Question03 共演されたご感想をお願い致します。
野島さん 「三宅さんと二人でっていうのは…」
三宅さん 「初めてじゃないですか?」
野島さん 「そうかもしれない。二人で台詞のかけあいをやっていく中で、すごくその人の性格が見えてくるというか…
役柄的にもそうなんですけど、すっごく優しい人なんだなと。あ、ここに飛び込んでいっちゃえばいいなと思って、
めちゃくちゃやりやすかったですね。すごく優しいので、収録中も色々気をつかって頂いて、そういった意味もあって、
きっと今回三宅さんが相手だからこそここまでのものができたという部分がいっぱいありますね。
きっと作品にもそういうところが活かされているんじゃないかと思います」
三宅さん 「いやもう本当に恐縮してしまいます(照笑)。
台本を読んで自分が思い描いて作ってきた台詞の飛ばし方とは違って、いい意味で、自分の流れ的には右の方に感情を
持っていこうかなと思っていた部分が、実際にノジケンさんが台詞をパンと当てられた時に、だんだん左の方に行ったりして、
予想外というか家で一人で想像している時とは全く違って、ノジケンさんの返しがあって流れがぐっと変わったりして、
それがすごく面白いし楽しくて。
今回そういうその場のライブ感みたいなものがすごくあって、一人で考えてきたより、逆にすごくいいところに導いてもらって…
結果的にすごく引っ張ってもらいましたね」
野島さん 「恐縮です(笑)」
三宅さん 「自分達二人の関係的にも、ある意味今回の雪見と伏木野に近い部分というのがあるのかなと思いますね。 そういうキャラクターの
関係性との違和感が全くなかったといいますか…絶妙にかみあったというか、一緒にやらせて頂いてとにかく楽しかったです(笑)」

Question04 ファンの方への一言をお願いします。
三宅さん 「誰しも一度は小さくなってみたい、女の子だったらお人形さんのお家でリカちゃんと一緒に過ごしてみたいとか、
そういう夢があったと思うんですけれども、今回雪見くんという男性が小さくなって、そこから伏木野と、最初は溝がありつつ
それがだんだん埋まっていく、本当にすごくあたたかいストーリーだと思います。
素直になれない人と感情表現が下手な二人の恋愛模様なんですけれども、本当にあったかい話です。
体の大きさは違えど、若い、等身大の、ある意味青春ですよね。そんな中に自分達が忘れかけた夢みたいなものがあったり、
心がクッと掴まれる何かが要所要所にちりばめられている作品ですので、ぜひぜひ何回も聞いて頂いて楽しんで頂けたらなと思います。
一生懸命頑張りましたのでよろしくお願い致します!」
野島さん 「まずはとにかく聞いて頂きたいですね。これだけ頑張って作りましたので、ぜひぜひ聞いて頂ければと思います。
あと今回のテーマで『夢』というものがあって、それは実際に見る夢だったり、自分が目指したい方向の夢だったり、
色んな夢が重なりあって一つのゴールを目指していくんですが、今回夢を見る力の強さ…
力強く願うからこそ夢が叶っていくというか、夢を見ることの大切さを感じましたし、夢を見たいなという気持ちにすごくさせてくれるんですね。
だから皆さん、これを聞いてもっと自分の夢を強く持って、夢を実現させていって下さい!」

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