Atis collection

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Interview
・若江恭一(中学生時代)
 梶裕貴さん
・和田琢紀 役
 遊佐浩二さん
・若江恭一
 森川智之さん

Question01 収録を終えてのご感想をお願いします。
森川さん 「今回は幼い頃にあった出来事がそのまま大人になって物語として繋がっていくストーリーなんですが、
僕は大人になった恭一を演じました。子供の頃は、うち(事務所)のホープ(笑)」
梶さん  「いえいえ、すみません(汗)」
森川さん 「梶君がやってくれたんですけども(笑)。これだけ小さい頃と大人になった時という、二人で一つの役を分けて演じるというのは
なかなかないんですけれども、そういう意味でも面白かったし、また今回はバスがシチュエーションの場所としてあって、
イメージが膨らんで面白いなと思いました。非常に楽しい収録でした」
遊佐さん 「今回は中学生時代というところから始まって、僕としては非常にプレッシャーでした。(笑)。
森川さんもなら少しは気が楽だったんですが、今回は梶くんが中学生時代だったので。
その辺のバランスを僕は一番心配をしていたんですが、運良くOKを頂きまして安心しました(笑)」
スタッフ 「琢紀の子供時代はどうしようという話は出たんですが、(恭一に比べて琢紀は)大人びた子ですし、
プロデューサーが遊佐さんなら大丈夫だと」
森川さん 「彼はできる子ですから(笑)」
遊佐さん 「AtisさんはしぶしぶOKして下さったということで(笑)」
スタッフ 「素晴らしかったです」
遊佐さん 「昔と比べて、大きくなった時に、性格的なものや立場が逆転して、どんどん追い詰められていく。
それに加えて自分の本当の気持ちに気付くまでの変遷というのが色々とあって、モノローグもたくさんあったので、
その辺の微妙な心情をたくさん演じさせて頂きました。充実した仕事でした」
梶さん  「若江恭一の中学生時代を演じさせて頂きました梶です」
遊佐さん 「若い恭一をやった(笑)」
森川さん 「若いを強調してますね(笑)」
梶さん  「……すごく緊張しました。お二人とご一緒というのもそうなんですけども、やはり森川さんのやられている役の幼い頃
というのがあったので。でもふたを開けてみれば、僕が最初に声を発することが出来たので、余計なことは考えず、
とにかく自分のやることをやるしかないなと思ってやらせて頂きました。
昔と今のお話が交錯したりして、僕もそんな…大人の恭一みたいな感じになれたらなと思いました(笑)」
森川さん 「(笑)」

Question02 共演されたご感想をお願い致します。
森川さん 「今回は作品の演出的な部分で、僕の声に似てる似てないは関係ないところで(恭一役の)キャスティングがされているので、
ぜひCDで違いを確かめてもらえれば嬉しいなと思います。梶くんは別に口では“緊張している、緊張している”と言っていますけど、
全然緊張してませんから(笑)」
梶さん  「!? いやいや! この汗を見せてあげたいですよ!」
森川さん 「本当に思いっきりやってくれているので、その辺のところは全く心配していません(笑)」
遊佐さん 「中学生時代の梶くんのこの初々しい純真なところから、大きくなって僕の立場だったところにそのまま入ったかのような
森川さんの恭一が、僕をどんどん追い詰めてくるので、その辺のギャップを非常にリアルに感じながら演じさせて頂きました(笑)。
やっぱり、純真で、穢れないところを汚してしまったのかな、捻じ曲げてしまったのかなという罪悪感を演じ手も感じますからね。
そういう感覚を認識して演じられて、非常に楽しい芝居でした。収録現場自体も賑やかでしたし、楽しく収録させて頂きました」
梶さん  「収録後の感想でほとんど話しちゃったんですが…緊張しているのは本当なので! それは皆さんにちゃんと伝えてください」

Question03 作品中、印象に残ったシーン・聞いて欲しいシーンなど、このCDの聴き所をお願いします。
森川さん 「15年経った後の恭一の変わりようかな。これだけ人って変わってしまうんだよというところと、幼い頃とか思春期の頃の心というのは、
ちょっとしたことでもものすごく深く傷ついたりとか、そういうのがあるんだということや、その頃に思ったことからいつまでも思いが繋がっている
というのが、運命的な出会いによってまたドラマのように廻っていくという部分を楽しんでもらえると、そこが聞き所ではないかと思いますね」
遊佐さん 「僕の場合は、再会して酷い目にあわされて、そこから自分の気持ちに気付いていくまでの変遷が色々あります。
その間に、回想で自分の苦しい想いをモノローグで言いながら進んでいくわけですけれども、その変遷を楽しんで頂きたい。
そして最後に恭一が自分の出世を棒にふって、“好きでもない相手となんでセックスしなきゃいけないんだ”というところで、
昔のままの純真な恭一の部分が残っているんだなというのがわかりますので、聴いて頂けたらなと思います」
梶さん  「全体的な感じでいうと、好きという気持ちは一緒なのに、一個のすれ違いでどんどん悪くなっちゃうことって現実でもあるなと思いつつ…
でも最終的に結ばれるというのはいいことだなと思いました。あと個人的なことを言えば、冒頭のシーンですけど、中学生時代にまだ関係が
おかしくなる前の琢紀と恭一の楽しいシーンをすごく聴いて欲しいなと思います」

Question04 ファンの方への一言をお願いします。
森川さん 「作中でバスを利用してますが、バスを利用している方はこのドラマCDを聞くととてもリアルな感じで聞けると思います(笑)。
そしてバスに“私は乗ったこともございません”みたいな方はぜひこれを機に、バスに乗ってみてこういう感じなんだ、 なるほど、
と空間を感じてからこのドラマを聞くとよりこのドラマCDが楽しめるんじゃないでしょうか。そう思う今日この頃です。是非手に入れてください」
遊佐さん 「森川さんが言われたように、バスに乗ってみて下さい。微妙な距離感というか、バスの中って遠くもないけどそんなに近くもない距離感、
でもたしかにそこに相手がいるっていうのがわかる距離感なので、その辺の心情がよくわかると思います。
そして、温泉地なんかをバスで巡るのもいいかもしれません。僕自身行きたいなと思いも込めつつ、皆さんは行ってみてください(笑)」
梶さん  「バスっていいですよね」
遊佐さん 「(英語の)綴り書ける?」
梶さん  「うう…どうしよう…バスの中で聞いてみてもいいかもしれないと思います」
遊佐さん 「なんで!?(笑)」
梶さん  「是非臨場感をお楽しみください」

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