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Recording Report

きみの目をみつめて 収録レポート

 

※本レポートには作品のネタばれが含まれますのでご注意下さい。

先日、都内スタジオにて『きみの目をみつめて』の収録が行なわれました。
本作品は、以前弊社で発売されました崎谷はるひ先生原作のドラマCD
『きみと手をつないで』の続編になります。

キャスト全員がそろったところでテスト収録へ。
神堂や香澄など、前作の声を聞きながらキャラクターを確認していきます。
前作より6年が経過しているということで「昔の声出るかな」と不安げな武内さんと羽多野さん。
前作の神堂の音声が流れると、その高く儚いトーンに、

「武内君、がんばってるねー」
武内さん「今は年を取ったので大目に見て下さい(笑)」
と仰られていたのですが、テストでは、まさに神堂が帰ってきたというような、変わらない破壊力抜群の声に、

「全然いけるね、いい感じだね」
武内さん「本当ですか(喜)?」
羽多野さん・興津さん「かわいいー! さすがですね!」

とわきあきあいムード。
さらに香澄役の羽多野さんも、第一声からまさに香澄そのもの!
あたたかみのある声音から、香澄の優しさや包容力がにじみ出ています。
お二人とももちろんテストは一発OKでした。

そして、初登場のイケメン俳優・英役の興津さん。
イケメンっぷりを存分に発揮してほしいというリクエストに「ハードルをあげないで下さい」と苦笑をされつつ、
テストではキラキラしたまさに二枚目!という雰囲気で演じて下さいました。
ここで「ちなみにモデルは●●さんみたいな感じなんです」と某イケメン俳優さんの名前が出されると、「なるほど!」とすぐさまそのイメージに。
30歳という年齢を考慮して、落ち着いた、物腰柔らかなラインを意識して演じて頂くことになりました。

仲井役の森川智之さん。
前作でも大きな存在感を出していた仲井。飄々とした雰囲気がとっても素敵です!
おどけてみたり、真剣な表情を見せたりしながらも、できる男のオーラが漂う仲井を表現して下さいました。イメージぴったりの役作りにこちらも一発OKでした。

野々村役の長谷美希さん。
仲井に代わって神堂の編集担当をしている女性です。
20代後半の有能な編集者で、経験もそこそこ積み、できる女性だという自負もあるということで、基本ラインは抑え目に、
でも意気込みすぎて空回りしている…という相反するさまを表現してほしいというリクエストが出されました。

あっという間にテスト収録も終了。いよいよ本番です。
前作の『きみと手をつないで』から二年後。のっけからラブラブな神堂と香澄のやりとりに胸がキュンキュンさせられます。

神堂の家のハウスキーパー兼マネージャー・兵藤香澄を演じられる羽多野さん。
前作に引き続き、モノローグ・ナレーションと、香澄の視点から物語は進んでいきます。
外見はちょっと派手目ながらも、世話好きでとても情が深くあたたかい香澄。
羽多野さんの包容力あふれる演技で、香澄の魅力が生き生きと表現されています。
特に、前作で結ばれた神堂に対する愛情が半端じゃありません♥
母親のように細やかに世話をやいたり、徐々に成長していく神堂に喜びつつも戸惑いを覚えたり、神堂を思うがゆえに周囲への怒りを抑えきれなかったり…。
香澄の揺れ動く心情を表情豊かに演じて下さる羽多野さん。
これまで自分だけのものだった神堂が少しずつ外の世界に目を向けていく様を目の当たりにし、それを見守ろうと思う気持ちと、
どこかで寂しく思う気持ちと…そんな香澄の相反する想いが本作の重要な部分なのですが、そんな物語の鍵の部分を羽多野さんが見事に表現して下さっています! 

前作が発売されてから「香澄にぴったり!」と大反響だった羽多野さん。
今作では怒る場面も多いのですが、それでも演技はもちろん、声のトーンや雰囲気からじんわりあたたかさがにじみ、
どことなく人間味が感じられ、キャラクターがより一層身近に思えてきます。
鎌倉のどこかに本当に香澄というキャラクターが実在してそうな、ナチュラルな存在感です。

そして、こちらも前作から「神堂先生は武内さんしかできない!」と大絶賛だった、正体不明のミステリー作家・神堂風威(鈴木裕)役の武内さん。
今回もとにかくかわいさ全開です!
浮世離れしたふわふわした雰囲気を出すために、終始少しスローに、どことなく幼さやつたなさをにじませないといけないのですが、そこはさすがの一言! 
うん、と頷くシーンだけでも、嬉しそうだったり、少し拗ねたり…一言だけなのにそれでもかわいいんです! 
「人はこんなに可愛く頷けるものなのか…」と思わされることは間違いありません。
「うん」が「ん」だったり、「え」がある意味「ふぇ」だったり、たどたどしさを意識した独特の演技で、武内さんが神堂の魅力を存分に表現して下さっています。
成人男性が演じられていると思えないほどの愛らしさです。
しかもそれがあざとくなく、思わず作中の香澄の「なんだもうこれ、くそかわいい!」台詞に終始同調しっぱなしでした。
今作では、仕事に対して、周囲に対して、色んな面で香澄への愛ゆえに成長する姿に胸がキュンとさせられます。
とりわけ注目なのは、英と香澄の二人を近づけないよう頑張る神堂のエピソード。
作中、視点が神堂に変わる場面があるのですが、香澄をとられまいと一生懸命になる神堂がいじらしいです。
ナレーションでも、あくまで流暢になりすぎないように、神堂らしさを持って演じて頂いています。

一方、興津さん演じられる今作のもう一人のメインキャラクター・英奎吾は、神堂原作の映画に出演するイケメン俳優です。
神堂の作品のファンということで親しくなり、香澄をヤキモキさせるのですが…。
柔らかい穏やかな台詞回しで英を演じてくださる興津さん。初登場シーンから、英の色鮮やかな魅力が存分に表れています!
神堂に親しく接したかと思うと、香澄を挑発したり…基本は穏やかで大人のトーンでありながら、さわやかにもフェロモンむんむんにも、
どこか企んだ風も自由自在の興津さん。
英が登場するシーンでは終始「かっこいい…♥」とため息がこぼれました。英の存在が、神堂と香澄の間柄を揺れ動かすキーマンになっていますので、お楽しみに!

そして出番は少な目ですが、神堂の幼馴染で編集長・たかちゃんこと仲井貴宏役の森川さん。
前作に引き続き飄々とした雰囲気で、物語のスパイスとして存在感たっぷりに演じて下さいました。
森川さんの演技を聞いていると、胡散臭いほどのハンサムな表情をニヤつかせながら香澄をからかう仲井の姿がありありと浮かんできます。
香澄をちゃかしたり、仕事ができる編集長っぷりを垣間見せたりと本当にかっこいいです!
そして一転、謝罪の場面の真摯な姿も素敵です。
これまでとはうって変わって、森川さんがシリアスな仲井の一面を表現して下さるのですが、
その真摯な様子に「やっぱりできる男は大事なところで素直に謝れるんだな」と感心しつつ、
でも仲井のそんな姿に思わず胸キュンさせられてしまうスタッフなのでした(笑)。

そして肌を重ねるシーンは、ラブラブな二人のやり取りに萌え&ニヤニヤ&赤面&ほっこり…と盛りだくさんになっています!
新春パーティーの後、ホテルの部屋での寸止めシーンでは、神堂を気遣う香澄に対し、我慢ができずねだってしまう神堂の可愛さ&色っぽさがたまりません。
そして物語終盤の場面では、ラブラブで幸せいっぱい、最中の台詞もいっぱい(笑)…と聞いているこちらがドキドキするほど素敵に演じて下さいました。
濃厚でありながら、どこか癒し系の空気の流れる不思議なカップルの、ラブラブシーンをぜひご堪能下さい!

さらに今回、本編には原作にはない崎谷はるひ先生かきおろしのおまけエピソードが収録されています。
色んなことがひと段落して、香澄と神堂先生のラブラブな休日の様子を垣間見ることができます! 
より一層甘えんぼモードを発動させる神堂先生と、そんな先生に勝てない香澄のニヤニヤエピソードをぜひご堪能下さい!
収録中、二人のあまりのラブラブっぷりに聞いているこちらが思わず悶えてしまいました(笑)。
終始わきあいあい、なごやかな雰囲気のまま、収録は順調に進み、無事に本編部分が終了となりました。

本編終了後、購入特典のフリートークでは、羽多野さんと武内さんが楽しいお話を繰り広げてくださっています。
武内さんも神堂先生と同じく人見知りが解消されてきた? という興味深いエピソードや、
作中の香澄と同じく羽多野さんも嫉妬深いというお話から、その予想以上の激しさに思わず一同ドン引き(笑)…など、
収録後のご感想やキャラクターに共感できる部分をはじめ、好きな映画のお話なども盛りだくさんです! 
ぜひ手に入れていただき、お二人のトークをお聞きくださいね。
(ちなみに容量の都合上、本編ディスクに収録しきれなかったエンディングトークも特典CDに収録されています)

前作からの期待を裏切ることなく、こだわりにこだわった収録は、無事終了となりました。
長時間の収録でお疲れにも関わらず、「お疲れ様でしたー」とさわやかにスタジオを後にされたキャストの皆さん。本当にお疲れ様でした!
11月28日発売、『きみの目をみつめて』。皆さんぜひお楽しみください!!




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