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Recording Report

ネクラートホリック 収録レポート


朔揶 役
鈴木千尋 さん
渥美鉱昌 役
杉田智和 さん
バラウール 役
吉野裕行 さん
ヘルシング 役
岸尾大輔 さん
蝙蝠王 役
成田剣 さん
(写真左から 成田さん 、杉田さん、鈴木さん、岸尾さん、吉野さん)

2月初旬、ネクラートホリックの収録に行ってまいりました。

ドラマCD版・ネクラートホリックのストーリーは…
自分を陵辱したダンピールの渥美に血を飲まされて以来、
人間の血を飲めなくなってしまった朔揶は、自分をそんな体にした渥美に強い執着を持ちます。
「憎しみ」だと思っていたその感情は、実は「好き」の裏返しで――。
朔揶が自分の気持ちに気づいて、それを認めるまでの葛藤を丁寧に綴っていきます。
朔椰・渥美はもちろん、バラウール・モリゾー・ヘルシングなど、
個性豊かなキャラクター達が織り成す世界を存分にお楽しみいただくため、
新たに描かれたシーンなど、ドラマCD版でしか聴くことのできない貴重なシーンも追加されています。

キャストの皆さんがスタジオに集合し、原作者の山葵マグロ先生とご挨拶。
その後、阿部プロデューサーから収録のスケジュールが説明されます。
テスト収録が開始され『音』としてのネクラートホリックの世界が繰り広げられていきます。
数シーンを聴いた後、キャラクターの声を決定していくのですが…… 『キャストの皆さんの勢いがスゴイのですッ!』


テンポ良いコミカルな部分では、これでもかというくらいに弾けた演技が堪能できます。
一方シリアスなシーンでは、ぐっと落ち着きがあり、お話の中に引き込まれていきます。
『わぁ…』とスタッフからは、感嘆の声がこぼれました。

テスト収録後は、声のトーンや雰囲気、作品のイメージなどを踏まえて、キャラクター1人1人の声を確認していきます。
鈴木さんには、朔椰の中性的な雰囲気を出してもらうため、テスト収録時よりも、少しだけトーンを高く演じてもらうことになりました。
渥美役の杉田さんには、落ち着いた低めのトーンでお願いすることとなり、吉野さんは、テストのイメージのままで進んでもらうことになりました。
成田さんのモリゾーに関しては、スタッフ全員が変身後の強烈なキャラクターの虜になりました(笑)
こちらは必聴です!

 

ここから本番がスタート。
Atis作品の中では初めてとなる色彩を放つ本作品。
テンポよいコミカルなシーンにしっとりとしたシーンが織り込まれ、息をつく暇もなく、キャラクターが動き回ります。
キャラクター達のやり取りは、微笑ましかったり、冷や冷やしたり、漫才になっていたり(笑)
成田さんが弾けた演技を見せれば、続いて吉野さんが、鈴木さんが、杉田さんが、岸尾さんが…
そしてまた、成田さんが…と、聴き所盛りだくさんな内容になっています。
それぞれが共鳴し合い、どんどんキャラクターが生き生きとしてくる様子は、素晴らしかったです。

朔椰を演じる鈴木さんには『ヘタレ吸血鬼でラブホテルの女王様』を好演していただきました。
鞭を振るってM男君を痛めつける女王様な朔椰では、ご自身にアドリブで台詞を入れていただきました。
本編中のどこかに入っていますので、お聞き逃しなく!
また、シリアスなシーンは、ぞくっとする程の艶声で演じていただきました。
美味しそうに渥美の首筋に牙を立てるシーンはとっても妖艶です。
後ろから『どうやってこんな音を出してるんだろう???』と、とっても気になりました(笑)

渥美を演じる杉田さんは、ぐっと落ち着いた物言いが渥美の雰囲気を引き立て、
朔椰に迫るシーンはどきどきものです。また、ふとした瞬間に飄々としてみせたり、このバランスが絶妙です。
胸の内に強く朔椰を求める感情を秘めた渥美の演技に息を呑みました。
朔椰同様、渥美の吸血シーンも必聴です。そしてやっぱりスタッフは、
『どうやってこんな音を出してるんだろう???』と、とっても気になりました(笑)

 

バラウールを演じる吉野さん。
長台詞を息つく暇も無いままに、一息にしゃべりきります。
どこで息継ぎをしてるんだろう、と思ってしまうほど。
朔椰のお目付け役として厳しくありつつも、母親のようにあたたかく朔椰を見守っています。
2人の会話は漫才を聞いているかのように、楽しくもあり、微笑ましくも感じられます。

モリゾー役の成田さん。3種類の声を見事に、演じ分けていただきました。
キィキィと可愛い高音の蝙蝠版モリゾー。落ち着きのある人型版モリゾー。
そして、お仕置きコースの客として登場する須藤に変身したモリゾー。
1人が演じているとは思えない、素晴らしい演技とアドリブの応酬に、スタッフ一同感激しました。

収録も後半部分に突入し、ヘルシング役の岸尾さんがブースに入ります。
ここでメインキャラクターが集合。
はじめに行われたテスト収録では、岸尾さんがヘルシングを可愛く小生意気に熱演。
先生からもOKをいただき、そのままのキャラクターで進んでいただくことになりました。
台詞の端々や、話し方、岸尾さんに息を吹き込まれたヘルシングもしっかりと自分を主張しています。

加速していく物語に合わせ、キャストの皆さんの演技にもさらに熱がこもっていきます。
それぞれのキャラクターの『色』が、まったく交じり合わない。
交じり合ってもそれぞれの『色』をそれぞれが主張して、一歩も譲らない白熱の演技をお楽しみいただけると思います。

 

本編終了後は、全員でのフリートーク。
阿部プロデューサーのご指名を受けて、成田さんが司会進行役に。
本編収録直後ということで、皆さん高いテンションのまま、マイク前でそれぞれがしゃべりっぱなしという、終始サラウンド状態(笑)
笑いが耐えない収録となりました。
写真撮影では、次の仕事の時間が迫っていた吉野さんを急遽お1人で撮影。
その他の皆さんをその後、撮影させていただきました。
収録も終え、リラックスした皆さんの様子は、レポートやブックレットにてお楽しみ下さい。

全員の撮影後に収録された購入者特典CD『渥美様ご予約、朔椰さまにお仕置きコース2時間10万円』。
鈴木さんと杉田さんのお2人はマイク前に立ち、横を向いてお互いの顔を見ながらお話しをされていました。
じぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっと杉田さんに見つめられた鈴木さんは、
『杉田君の目を見てると吸い込まれちゃいそうだねー』と微笑んでいました。

それでは、3月28日発売『ネクラートホリック』
みなさんぜひお楽しみにっ!!!

 

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